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本読んだ(1)

社会学入門 -人間の社会と未来- 見田宗介 岩波新書 2006

を読みました。日曜日に美術館に行く途中で買って読んでたら,展示よりもこっちの続きの方が気になって,まともにみる気がしなかった。やはり現代アートはどうもね,理屈っぽいというかプロデュース臭いというか。

著者の暑苦しい情熱が伝わってくる名著だと思います。必要に駆られて社会学っぽい論文を読むこともあるけど,必要情報の入手が目的だから全部読むような感じで,面白いと思って読むことはあんまりなかった気がする。社会学の本もおんなじような感じ。でもこの本は違うような気がした。なんというか学問や人生,社会や人間に対する情熱が滲み出ていて,もっと頑張らねばと思わせるような本。

ついつい社会学とかの重要文献でも読み飛ばしている部分多いし,斜め読みの場合とかの方が多い。だから理論的な部分をどうこういうことはできないけど,恐らくこういう先生の1/1000の量でも本を読んでいたら,社会学の論文とかでももっと楽しく読めるのではないかということを痛感した。来年は好き勝手ができる身分なのだから,分野外でも最低限押さえておきたい文献も読んでいこう。社会学,哲学,経済学くらいか,多いな・・・。

情熱をもって考えることの楽しさ,面白さ,重要性を語ることこそが,恐らく学者の役目であろうことを再確認。
by shanggelila | 2007-03-20 18:03 | 研究
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